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章なし

  • 開発途上国と貧困

    100%

※数字(%)は出題頻度

ユネスコをはじめとするⓐ国際機関は、すべての子どもに教育を提供することを目指して、長年、取り組んできた。しかし、開発途上国には今も小学校に行くことのできない子どもがいる。教育を受けられない主な原因の一つは、ⓑ貧困である。貧しい地域に住んでいると、通える範囲に学校がない、校舎があっても先生がいないので授業が受けられないという場合もある。また、家庭が貧しくて、学校で必要なものが買えない、家の手伝いをしたり働いて家計を支えたりしなくてはならないなどの理由で、学校に行っていない子どもも多いと言われている。
 教育を受けることにはどんな意味があるのだろう。読み書きや計算ができないと、日常の取引や契約でも、だまされたり損をしたりするかもしれない。教育を受けることは、新しい環境に対応したり、職業に就いたりするための能力を身につけ、自分らしい人生を選びとっていく上で不可欠なⓒ人権の一つである。また、将来を担う世代を教育することはコミュニティを発展させる力を培うことでもある。
 ⓓ近年の国際的な支援もあり、開発途上国でも小学校に通う子どもの割合は増加していると推測される。しかし、すべての子どもに教育を提供するという目的をⓔ国際社会が実現できたかどうかは、就学率という数字だけでなく、一人一人の子どもが教育から何を得ているかということも含めて判断すべきものであろう。

下線部ⓑに関して、開発途上国と貧困に関する記述として適当でないものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • (1)

    • 1970年代には、開発途上国の経済的利益の尊重を求める新国際経済秩序(NIEO)樹立宣言が採択された。

    • 1990年代には、国の開発の度合いを測る指標の一つとして、平均余命、教育、所得の三側面から算出される、人間開発指数(HDI)が用いられるようになった。

    • 開発途上国のなかでも、一人当たりの所得が特に低く、最低限必要な栄養など基本的な生活水準が満たされていない国を、後発開発途上国(LDC)という。

    • 貧困と飢餓の撲滅や教育の普及、女性の地位向上など、2015年の達成を目指して国連で取り組まれていた目標を、国民総幸福(GNH)という。

出題頻度について
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