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【薬学実践】薬理

  • 頸動脈狭窄症

    80%

※数字(%)は出題頻度

58歳男性。高血圧症と脂質異常症の既往歴がある。1年前に頸動脈狭窄症を発症し、ステント留置術が施行された。今回、狭窄の状態を精査するために検査入院となった。病棟担当薬剤師が、患者に対して初回面談を行ったところ、「再発が怖いので、お医者さんから出された薬は毎日欠かさず飲んでいます。ただ、3日前からみぞおち付近に軽い痛みを感じて、便も黒い色をしています。」との情報を得た。病棟担当薬剤師は、この状況を主治医に報告し、薬物を1種類追加することを提案した。

(入院時の持参薬の処方)
クロピドグレル錠75mg
 1回1錠(1日1錠)
アスピリン腸溶錠100mg
 1回1錠(1日1錠)
アムロジピン口腔内崩壊錠5mg
 1回1錠(1日1錠)
ロサルタンK錠50mg
 1回1錠(1日1錠)
アトルバスタチン錠10mg
 1回1錠(1日1錠)

 1日1回 朝食後 28日分

前問の選択肢1~5に挙げた薬物の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

前問

58歳男性。高血圧症と脂質異常症の既往歴がある。1年前に頸動脈狭窄症を発症し、ステント留置術が施行された。今回、狭窄の状態を精査するために検査入院となった。病棟担当薬剤師が、患者に対して初回面談を行ったところ、「再発が怖いので、お医者さんから出された薬は毎日欠かさず飲んでいます。ただ、3日前からみぞおち付近に軽い痛みを感じて、便も黒い色をしています。」との情報を得た。病棟担当薬剤師は、この状況を主治医に報告し、薬物を1種類追加することを提案した。

(入院時の持参薬の処方)
クロピドグレル錠75mg
 1回1錠(1日1錠)
アスピリン腸溶錠100mg
 1回1錠(1日1錠)
アムロジピン口腔内崩壊錠5mg
 1回1錠(1日1錠)
ロサルタンK錠50mg
 1回1錠(1日1錠)
アトルバスタチン錠10mg
 1回1錠(1日1錠)

 1日1回 朝食後 28日分
半年経過後、胃部不快感、嘔気を自覚するようになった。半年間、薬の服用に変更はない。胃の内視鏡検査を施行したところ、早期胃がんが発見されたため、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を実施することになった。ESDは大出血のリスクは小さいが、出血の頻度が高い処置である。主治医は患者の既往歴を考慮し、抗血栓薬は継続したいと考えている。そこで、周術期の抗血栓療法について薬剤師に相談があった。この患者の抗血栓薬の中止・継続・代替療法について適切なのはどれか。1つ選べ。ただし、ESD当日は休薬することとする。
  • 1,クロピドグレル錠とアスピリン腸溶錠はESD前日まで継続する。
  • 2,クロピドグレル錠は7日前から休薬し、アスピリン腸溶錠は継続する。
  • 3,アスピリン腸溶錠を7日前からダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩カプセルに変更する。
  • 4,クロピドグレル錠を7日前からシロスタゾール錠に変更する。
  • 5,クロピドグレル錠とアスピリン腸溶錠を14日前からヘパリンナトリウム持続点滴に変更する。

✕ 前問をとじる

  • (1)

    • クロピドグレルの活性代謝物は、ADP P2Y12受容体を不可逆的に遮断する。

    • シロスタゾールは、ホスホジエステラーゼⅤを選択的に阻害する。

    • 低用量のアスピリンは、血管内皮細胞のシクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)を阻害しにくいため、プロスタグランジンI2(PGI2)の産生は抑制されない。

    • ヘパリンは、内因性のトロンボモジュリンによる血液凝固因子の不活性化作用を促進する。

    • ダビガトランは、第Xa因子に結合してその活性を阻害することで、プロトロンビンからトロンビンへの変換を抑制する。

出題頻度について
  • ・出題頻度は出題数÷公開中のテスト数となっています。
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