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【薬学実践】薬剤

  • 尿毒症

    80%

※数字(%)は出題頻度

58歳男性。糖尿病の診断を受け近医で薬物療法を継続していたが、定期的に受診せず、アドヒアランスも良好ではなかった。今回、吐き気、食欲不振、呼吸困難を訴え受診したところ、重症の尿毒症のため入院となった。血液検査の結果は以下のとおりであった。

検査値:
 体表面積未補正eGFR 14.6mL/min、HbA1c 7.7%(NGSP値)、ALT 14IU/L、AST 22IU/L

お薬手帳を確認したところ、以下の薬剤が処方されていた。尿毒症の治療を開始するとともに、退院に向けて本剤を中止し、代替薬を検討することになった。

(処方)
メトホルミン塩酸塩錠500mg
 1回1錠(1日2錠)
 1日2回 朝夕食後 14日分

カンファレンスにおいて薬剤師は、体表面積未補正eGFRが異なる2つの群に対し、メトホルミン塩酸塩錠500mgを経口単回投与した時の腎クリアランス及び血中濃度時間曲線下面積(AUC)をまとめた表を示した。表に基づいた説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。ただし、いずれの群も、メトホルミンのバイオアベイラビリティは60%とし、血漿タンパク結合は無視できるものとする。

  • (1)

    • メトホルミンは、主に糸球体ろ過によって腎臓から排泄されます。

    • この患者におけるメトホルミンの全身クリアランスは、約170mL/minと予想されます。

    • この患者におけるメトホルミンの尿中排泄率は、腎機能正常者の約1/3と予想されます。

    • 処方どおりに服用し続けた場合、この患者におけるメトホルミンの平均血中濃度は腎機能正常者の約3倍になると予想されます。

    • この患者が処方どおりに服用し続けた場合、メトホルミンの平均血中濃度は約10μg/mLと予想されます。

出題頻度について
  • ・出題頻度は出題数÷公開中のテスト数となっています。
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  • ・出題頻度が100を超える場合は、テストで1回以上必ず出題されることになります。