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  • 肝細胞がん

    40%

※数字(%)は出題頻度

68歳男性。肝細胞がんによる肝部分切除後に痛みが出現したため疼痛治療を開始した。1ヶ月前から医療用麻薬が導入され、2週間前に増量された。今回、肝細胞がん再発の治療のため入院となった。緩和ケアチームの薬剤師は、患者へのインタビューにより、「痛みのコントロールは良好だが、2週間ほど前から眠気が強くなり昼間でも傾眠傾向あり」との情報を得た。

現在の処方
 モルヒネ硫酸塩水和物徐放錠10mg
  1回2錠(1日4錠)
  1日2回 8時、20時 7日分
 モルヒネ塩酸塩内用液5mg
  1回1包 疼痛時 5回分(全5包)
 酸化マグネシウム錠330mg
  1回2錠(1日6錠)
  1日3回 朝昼夕食後 7日分

検査データ:NH3 50μg/dL、Alb 3.0g/dL、Na 137mEq/L、Cl 104mEq/L、K 5.3mEq/L、Ca 8.7mg/dL、BUN 25mg/dL、Cr 1.28mg/dL、Ccr 38.2mL/min、腹水(-)、脳への転移(-)
この患者の病態と薬物治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • (1)

    • 他の鎮痛薬へ変更しても、便秘は軽減できない。

    • 排泄障害により、モルヒネの血中濃度が上昇し傾眠傾向となっている。

    • モルヒネの代謝物が、オピオイド受容体に対する作用増強の原因となっている。

    • 鎮痛薬の変更と同時にナロキソンを投与して傾眠を改善させる。

    • 腎機能の悪化が、眠気を引き起こすことになった要因として考えられる。

出題頻度について
  • ・出題頻度は出題数÷公開中のテスト数となっています。
  • ・出題頻度が50%なら、テストで2回に1回は出題されることになります。
  • ・出題頻度が100を超える場合は、テストで1回以上必ず出題されることになります。