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章なし

  • 社会貢献活動

    100%

※数字(%)は出題頻度

かつて日本の森林は、薪や木炭、材木、ⓐ食料など、地域住民の生活物資を生産する場所であり、人々は森林と密接に関わりながら生活していた。国内の森林の多くは、このような人との関わりのなかで、人が利用し、手入れすることで維持されてきた。しかし、ⓑ電気・ガスの利用が広がるなど、人々の生活スタイルは変わり、森林との関わりも変化していった。また、林業が、1960年代後半以降、衰退したこともあり、現在、管理が行き届かず、荒廃した森林がみられるようになっている。
 一方、森林は、環境保全機能を有している。例えば樹木が根を張り巡らすことによって、雨水による士壌の浸食や流出を防ぎ、その土壌は水を蓄え、蘊蘊し、水源を涵養(かんよう)する。また、樹木は、大気中の二酸化炭素を吸収する。このような機能を維持するためには、人の森林への積極的な関わりが求められている。
 そのようななか、現在、森林を活用する新たな取組みが始まっている。あるⓒ自治体は木を育てる過程で伐採される間伐材や製材の際に発生する端材を燃料とし、公共施設などの空調や給湯に使用している。こうした地域の森林を資源としていかす活動を支援するなど、ⓓ行政による取組みもみられる。
 さらに、森林を対象にしたⓔ社会的な活動も行われている。例えば、都市住民が森林の手入れを行う森林ボランティアとして下草刈りや間伐を行い、森林の維持や管理に貢献している活動がある。また、子どもたちが森林を歩き、ⓕ森林の働きを調べ、気づいたことを学校で発表するなどの活動もみられる。
 人が森林と関わることは、森林を媒介としてⓖ個人が地域社会と関わることでもある。地域社会の課題解決や活力ある地域づくりを進めるためにも人と森林が積極的に関わることが期待される。

下線部ⓔに関して、日本における市民や企業による社会貢献活動に関する記述として適当でないものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。  
  • (1)

    • 社会貢献活動に取り組む団体の活動を促進するための特定非営利活動促進法(NPO法)は、高度経済成長期に制定されている。

    • 従業員がボランティア活動に参加しやすくするため、ボランティア休暇の導入に取り組む企業がある。

    • 地域社会でのボランティア活動を支援するなど、企業による社会貢献活動は、フィランソロピーと呼ばれることがある。

    • 企業が行うゼロ・エミッションの取組みとはその活動において排出される廃棄物などをゼロにしようとするものである。

出題頻度について
  • ・出題頻度は出題数÷公開中のテスト数となっています。
  • ・出題頻度が50%なら、テストで2回に1回は出題されることになります。
  • ・出題頻度が100を超える場合は、テストで1回以上必ず出題されることになります。