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章なし

  • 物価

    100%

※数字(%)は出題頻度

次の文章を読み、下の問いに答えよ。

 私たちが経済活動を行う上でⓐ貨幣は必要不可欠なものである。そもそも各国において複数の流通貨幣、すなわち通貨が存在していたが、 19世紀以降には多くの国が単一の自国通貨を定めるようになった。たとえば日本では、19世紀後半に市中銀行の銀行券の新規発行を禁止し、日本銀行を唯一の発券銀行とした。
 このように中央銀行が国内唯一の発券銀行となった結果、中央銀行は自国通貨の発行量などをめぐり国内のⓑ金融に対して影響を与えることが可能になった。とくに第二次世界大戦後から、ⓒ物価の安定とともに雇用や景気などに配慮した金融政策が実施されてきた。
 しかし、変動相場制への移行後には、各国の通貨制度が動揺する事態も多くみられるようになった。たとえばⓓ財政の運営が行き詰まった国の通貨への信用低下がⓔ国際的な資本移動を生じさせ、深刻な通貨危機に発展することもあった。
 こうした動揺とともに国家と貨幣との関係も変化し、貨幣のあり方は多様化しつつある。ⓕユーロのように複数の国で用いられる通貨や、ビットコインや地域通貨などの中央銀行が発行にかかわらない通貨もみられるようになった。
 同一の貨幣が用いられる範囲ではⓖ市場取引が盛んに行われる傾向にあり、通貨制度の変化は国際経済やⓗ地域経済にも影響を与えうる。私たちは、貨幣のあり方について注視し、議論を深めていく必要があるだろう。

下線部ⓒの変動に関する記述として正しいものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • (1)

    • スタグフレーションとは、不況とデフレーションとが同時に進行する現象のことである。

    • デフレスパイラルとは、デフレーションと好況とが相互に作用して進行する現象のことである。

    • コスト・プッシュ・インフレーションは、生産費用の上昇が要因となって生じる。

    • ディマンド・プル・インフレーションは、供給が需要を上回ることにより生じる。

出題頻度について
  • ・出題頻度は出題数÷公開中のテスト数となっています。
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