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【薬学実践】物理
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物理
700%
※数字(%)は出題頻度
64歳男性。COPD(慢性閉塞性肺疾患)と診断され、チオトロピウム臭化物水和物(1日5μg)とサルメテロールキシナホ酸塩(1日 100μg)の吸入を継続的に行っていた。日常の薬物治療のアドヒアランスは良好であった。受診から2年後、この男性は呼吸困難と38.1℃の発熱を訴え、肺からはラ音が聞こえたため感染症が疑われ緊急入院となった。パルスオキシメーター(オキシメトリー)で測定したところ SpO₂(経皮的動脈血酸素飽和度)は 92%であった。喫煙歴44年であり、若い頃から1日30〜40本吸っていた。COPD 発症を機会に禁煙指導を受けていたが、1日 10本程度吸っていたという。
酸素吸入の他に、増悪期の薬物治療として医師は以下に示した処方薬と注射用抗菌薬を投与することとした。
(処方)
アミノフィリン注射液 250mg
注射用プレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム 20mg
上記を生理食塩液 250mLに溶解し、点滴静脈内投与
酸素飽和度は以下の式で表される。
酸素飽和度を測定するオキシメトリーでは、酸素が結合したヘモグロビン(HbO₂)と結合していないヘモグロビン(Hb)の吸光係数が異なることを利用している。図は HbO₂と Hbの吸光係数を表したグラフである。ある血液試料の 665nmと880nmにおける吸光度(A₆₆₅、A₈₈₀)を測定したところ、その比(A₆₆₅/A₈₈₀)が0.8となった。このとき、血液試料の酸素飽和度に最も近い値はどれか。1つ選べ。 ただし、測定においてランベルト・ベール(Lambert-Beer)の法則が成り立つものとし、吸光度には Hbと HbO₂のみが寄与するものとする。
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