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章なし
問題
昭和戦前・戦後初期に活躍した作家林芙美子に関する次の文章を読み、下の問いに答えよ。
敗戦後、芙美子は旺盛な執筆を再開し、戦争の犠牲となった人々を主題とする作品を次々と発表した。同時代を舞台とした作品には、新聞やラジオの報道が効果的に取り入れられている。 1946年に雑誌に連載された小説「作家の手帳」では、新聞に掲載された[ ⓕ 「裾模様(注1)を着た婦人の代議士」 ]の写真が取り上げられている。芙美子は、敗戦により一般市民は衣食主に苦しんでいるとして、着飾った一部の女性代議士たちに苦言を呈した。そして、戦争により「様々な人間生活の試せられていた(注2)暗黒な時代」を書いてみたいとした。1951年に新聞に連載され、同年6月の芙美子の急死により未完となった小説「めし」では、戦争で消息不明になった者に関する情報を求める[ ⓖ 「尋む人」の放送や、朝鮮特需を論じた新聞記事 ]が登場する。 こうして芙美子は、戦後も庶民の立場から小説を書いた。芙美子の作品は、映画や舞台にもなるほど、長く愛されている。 (注1)裾模様:裾に模様のある和服。女性が礼装として用いる。 (注2)試せられていた:押し殺されていた。
[ ⓖ ]に関連して、占領期の社会状況について述べた文として正しいものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
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(1)