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章なし

問題

昭和戦前・戦後初期に活躍した作家林芙美子に関する次の文章を読み、下の問いに答えよ。

林芙美子は、1903年に生まれた。幼少期には、行商を営む両親の都合で山口県や九州各地を移動する生活を送った。
1922年、広島県尾道の高等女学校を卒業した芙美子は、東京に向かう。東京では職を転々とし、貧しさと闘いながら、詩や小説を発表した。1926年には[ ⓐ 無産婦人文芸協会 ]設立に発起人として名を連ねている。1928年、日々の生活を日記体で表現した自伝的小説「放浪記」の雑誌連載を開始した。その後、単行本化された『放浪記』は、ベストセラーとなり、[ ⓑ 芙美子は一躍人気作家となった。]
芙美子は、絵も好きで、画家をめざしたこともあった。夫の手塚緑敏(てづかまさはる)も画家である。[ ⓒ 安井曽太郎 ]や梅原龍三郎の絵は展覧会のあるたびに見に行っていた。また、好きな絵を購入したり、自ら絵筆をとったりすることもあった。
[ ⓑ ]に関連して、大正から昭和初期の文学や出版について述べた文として誤っているものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • (1)

    • 中里介山の『大菩薩峠』が大衆的人気を得た。

    • 小林多喜二は社会主義思想の影響をうけて、『蟹工船』を著した。

    • 雑誌『太陽』が創刊され、大衆娯楽誌として人気を博した。

    • 文学全集などを1冊1円で売る円本が登場した。