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問題

第一次世界大戦期から高度経済成長期にかけての日本の商社に関する次の文章を読み、下の問いに答えよ。

第一次世界大戦は、日本の商社にとって大きな転機となった。明治以来、圧倒的な地位にあった三井物産を追いかけるように、他の商社の新規参入や事業拡張があいついだのである。なかでも[ ⓐ 大戦景気 ]のなかで大胆な取引を進めた鈴木商店は、1917年に年商で三井物産を上回るなど急成長を遂げた。
しかし、1920年に発生した[ ア ]を堺に日本経済が慢性的な不況局面に入ると、経営破綻や業務縮小に追い込まれる商社があいつぎ、鈴木商店も1927年に倒産した。その反面、大戦期の業務拡大に比較的慎重であったとされる三井物産は、さほどの打撃を受けなかった。
[ ⓑ 1930年代の世界的な不況下 ]で、三井物産は国内取引の拡大に努めたが、この戦略は地方の中小問屋商人との聞に摩擦をともなうものだった。他方では、体制批判を強める軍部や右翼の間で財閥を糾弾する動きが生まれ、社会的にも財閥に対する反感が強まりつつあった。こうしたなか、1932年には三井財関幹部の団琢磨が[ イ ]に暗殺される事件も生じた。
[ ⓐ ]に関連して、第一次世界大戦期の日本経済について述べた文として正しいものを次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • (1)

    • アメリカからの生糸輸入が増加した。

    • 債権国だった日本は、大戦末までに債務国へ転換した。

    • 水力発電が盛んになり、猪苗代一東京間で長距離送電が開始された。

    • 重化学工業の発展によって、工場では女性労働者が急増した。