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章なし

問題

近代の人口調査に関する次の文章を読み、下の問いに答えよ。

国勢調査を実施するにあたり、政府は調査の重要性に関する広報活動を行つた。1920年の第l回国勢調査を統括した臨時国勢調査局は、調査の内容・趣旨を解説するために、活動写真(映画)「国勢調査」を制作した。これによると、第一次世界大戦後、世界各国はその国勢が急変したため、どの国も「国家百年ノ大計ヲ樹立」するために国勢を調査する必要が生じ、[ ⓒ 大戦後の日本 ]もこれに遅れを取ってはならないのであるという。そこで、世帯・職業・出生地など8項目について、ありのままを記すよう求めるが、それは決して課税のための調査ではないとも強調している。
調査票は各世帯から調査員が回収し、市町村、道府県を経て臨時国勢調査局で集計された。そして1929年に、第1回国勢調査の[ ⓓ 調査結果 ]が公表されたのである。
[ ⓓ ]に関連して、東京市と大阪市の人口に関する次の表について述べた文として正しいものをーの選択肢のうちから一つ選べ。

  • (1)

    • 東京市では、1920年から1925年にかけて、第一次世界大戦による動員の影響によって、人口が減少した。

    • 東京市では、1925年から1930年にかけて、周辺町村との合併にともない、人口が増加した。

    • 大阪市では、朝鮮半島で多数の農民が土地を失ったことも影響し、植民地出生者の人口総数に占める割合が増加した。

    • 大阪市では、1920年から1930年にかけて、他府県からの流入者の人口総数に占める割合が増加した。