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章なし

問題

ケイタさんが夏油川(げとうがわ)周辺を調査していると、境塚という史跡を見つけた。そこでその史跡を詳しく調べるため博物館を訪ねることにした。次の園3は図1中のXの範囲を示した2008年発行の5万分の1地形図(原寸、一部改変)である。図3に関するケイタさんと学芸員との会話文中の空欄カ〜ケには、南部藩、伊達藩のいずれかが当てはまる。伊達藩に該当する空欄の正しい組合せを、選択肢のうちから一つ選べ。

ケイタ「境塚という史跡を見つけたのですが、詳しく教えていただけないでしょうか」

学芸員「図3を見てください。二つの矢印で示したところに史跡記号があり、『南部領伊達領境塚』という名称が記されています。このあたりは南部藩と伊達藩の領地が接していた地域です。その境界を示すために各所に塚が設けられていたのですが、その塚跡が現在でも残っているんですよ」

ケイタ「この史跡記号の2か所を結んだ線より北西側がかつての南部藩領、南東側が伊達藩領ということですか」

学芸員「そのとおりです。図をよく見ると、この線を境に土地区画が異なっていますよね。ここから、( 力 )側では領内を流れる川を濯概に利用して農業を営んでいたのに対して、( キ )側では主に溜池を利用した農業を営んでいたことが推測できますよ」

ケイタ「なるほど。近世の土地利用は自然環境とのかかわりが大きいことがよくわかります」

学芸員「そうですね。しかし、その後は濯概設備の発達により、水が得にくい場所でも水田が開発できるようになりました」

ケイタ「( ク )側には、方形の農地に沿って植樹がなされていますが、これは風を防ぐためでしょうか」

学芸員「そのような役割も考えられます。しかし、( ケ )側にも方形の農地が広がっていますが、農地に沿った植樹はあまり見られませんね。なぜこのような違いがあるのか調べてみると新しい発見があるかもしれませんよ」
  • (1)

    • カとク

    • 力とケ

    • キとク

    • キとケ