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章なし

問題

日本とオリンピックとのかかわりに関する次の文章を読み、下の問いに答えよ。(史料は、一部省略したり、書き改めたりしたところもある。)

 1936年の国際オリンピック委員会(IOC)総会で、東京はヘルシンキを破り、1940年大会の開催都市に選ばれた。この総会のあと引き続いて開幕したベルリン大会では、ⓓ植民地出身者も日本選手団の一員として出場しており、朝鮮出身のマラソン選手孫基禎(ソンギジョン)が金メダルを獲得した。このときのラジオの実況放送は、「日本マラソンの四半世紀にわたる悲願が今や達成されました」と伝えた。この大会はまた、ナチス・ドイツの国威発揚と対外宣伝の舞台となり、『民族の祭典』と題された記録映画も制作された。ⓔマス・メディアの発達は、ナショナリズムを高揚させる要因ともなった。
 日中戦争が始まると、東京はオリンピックを辞退すべきであるとの声が国内外からあがり、第1次近衛文麿内閣は東京大会の中止を決定した。内閣はその理由をⓕ「今や支那事変の推移は、長期戦の備えを一層堅くするがために物心両面にわたり、主すます国家の総力をあげて、事変の目的達成に一路逼進するを要する情勢にある」([東京朝日新聞』1938年7月16日)ためだと説明した。
下線部ⓓに関連して、日本の朝鮮支配に関して述べた文として誤っているものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • (1)

    • 初代朝鮮総督には寺内正毅が就任した。

      正しい。
    • 朝鮮総督府は防穀令を出して、日本内地への米穀移出を禁じた。

      誤り。防穀令は1889年。朝鮮総督府は1910年に設置された。防穀令のときに朝鮮総督府はなかった。
    • 三・ー独立運動を鎮圧したのち、朝鮮総督府は憲兵警察制度を廃止した。

      正しい。
    • 日中戦争期には、神社参拝や日本語の使用が強制された。

      正しい。