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【薬学実践】物理

  • 動脈血液ガス

    40%

※数字(%)は出題頻度

25歳男性。造血幹細胞移植6ヶ月目で移植片対宿主病(GVHD)を発症し、閉塞性細気管支炎と診断されたため、入院し酸素療法を開始した。体温38.2℃、動脈血酸素飽和度は85%、動脈血二酸化炭素分圧(PaCO₂)38Torr、動脈血pH 7.4である。なお、患者は免疫抑制剤としてタクロリムスを服用している。

呼吸器疾患患者の病態を把握するには動脈血酸素分圧(PaO2)とヘモグロビン酸素飽和度の関係(下図)を理解することが重要である。実線は、正常pH(7.4)血液のヘモグロビン酸素飽和度を表し、点線は、低pH(7.2)血液のヘモグロビン酸素飽和度を表す。また、動脈血酸素飽和度はヘモグロビン酸素飽和度と同じとする。健常者及び前問の患者におけるガス交換や動脈血液ガスに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

なお、標準大気圧(1.013×10⁵Pa)は上空から地上までに1㎡あたり約

前問

25歳男性。造血幹細胞移植6ヶ月目で移植片対宿主病(GVHD)を発症し、閉塞性細気管支炎と診断されたため、入院し酸素療法を開始した。体温38.2℃、動脈血酸素飽和度は85%、動脈血二酸化炭素分圧(PaCO₂)38Torr、動脈血pH 7.4である。なお、患者は免疫抑制剤としてタクロリムスを服用している。
この患者の病態及び治療として正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 1,GVHDは、移植した組織を宿主のT細胞が攻撃することで発症する。
  • 2,GVHDの急性期の治療には、メチルプレドニゾロンの短期間大量投与が必要である。
  • 3,造血幹細胞の再移植が必要である。
  • 4,タクロリムスを減量する必要がある。
  • 5,気管支拡張薬としてb2刺激薬を用いる。

✕ 前問をとじる

  • (1)

    • 常温、常圧における吸気と呼気の成分気体の分圧は、吸気と呼気中の成分気体分子のモル比に比例する。

    • 医療現場で汎用される圧力の単位Torrは水銀柱の高さで圧力を示すものであり、標準大気圧は1013Torrとなる。

    • この患者のPaO₂は約40Torr程度であると推定される。

    • 同じPaO₂の場合、PaCO₂が増加するとヘモグロビンの酸素飽和度は低下する。

    • 酸素療法を開始した後のPaO₂とヘモグロビン酸素飽和度の関係は、図の点線に近づく。

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