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章なし

  • 港と歴史

    33%

※数字(%)は出題頻度

次の文章は、大学生Sとその友人Tの手紙の一部である。この文章を読み、下の問いに答えよ。(史料は、一部省略したり、書き改めたりしたところもある。)

SからTへの手紙
 突然の手紙で、びっくりさせたかな。実は中国に向かう船で、この手紙を書いています。前から計画していたアジアを巡る30日間一人旅。ついに、この春休みに決行したのです。出航した昨日は、ⓐ瀬戸内の海上で日没を迎えました。港に帰る小船の航跡、島々に灯る明かり。暗くなるまでずっと眺めていました。
 今朝、船は[ ア ]に寄港しました。船からは、復元された天守閣や、寺院と教会が入り混じる風情ある町並みを望めます。江戸時代初めにオランダやイギリスの商館が置かれた地として、高校で習ったけれど、それ以前から大陸と往来する船が出入りしていたそうです。港の出口に小さな祠(ほこら)が見え、その向こうには大海が広がっています。ⓑ昔からいろいろな思いを胸に、海を渡る人たちがいました。その光景を想像しながら、航海の安全と一人旅の成就を願いました。
 日本の山や島は次第に小さくなり、やがて見えなくなります。夕方、進行方向に大きな島影が現れ、船員さんが韓国の済州(チェジュ)島だと教えてくれました。高麗王朝がモンゴルに服属したあとも、抵抗を続けた[ イ ]の拠点となった島です。講義で習った歴史の舞台を目の当たりにして、とても感動しました。
 この手紙は船が着いたらすぐに投函します。いつも触れていないと落ち着かなかったスマホは、家に忘れてきてしまいました。どうなるかと思っていたけれど、全然平気。手紙を書くのも新鮮でした。君の住所を覚えていてよかったよ。
空欄[ ア ][ イ ]に入る語句の組合せとして正しいものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • (1)

    • ア 平戸 イ 按司

    • ア 平戸 イ 三別抄

    • ア 長崎 イ 按司

    • ア 長崎 イ 三別抄

解説

解説はこの設問にすべて回答すると表示されます。

  • (1)
    ア オランダやイギリスの商館が置かれた地 → 平戸
    イ 高麗で抵抗を続けた → 三別抄。「按司」は琉球諸島に存在した称号。
出題頻度について
  • ・出題頻度は出題数÷公開中のテスト数となっています。
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  • ・出題頻度が100を超える場合は、テストで1回以上必ず出題されることになります。