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章なし

問題

明治期の立法機関に関する次の文章を読み、下の問いに答えよ。(史料は、一部省略したり、書き改めたりしたところもある。)

明治初期にはいくつかの立法に関わる機関が設置されたが、その構成員は政府に任命された人々であり、権限も政府の諮問に答える程度の限定されたものでしかなかった。そのような機関の一つに太政官制の下で設けられた[ ア ]がある。また、1875年には、[ イ ]にもとづき元老院が設置された。任命された元老院の議官のなかには、西周のように留学した者もいた。このような留学経験者や来日した外国人のなかには、[ ⓐ 海外における当時の先進的な知識などを日本に導入した者もいた。]
日本における本格的な立法機関は、1890年の帝国議会の開会をもって始まる。帝国議会は衆議院と貴族院の二院からなる。衆議院が国民の選挙を通じて選ばれた議員によって構成されるのに対し、貴族院は、皇族のほか、華族の議員や、国家に功績あるものとして任命される勅選議員、[ ⓑ 大地主や商工業者 ]などからなる多額納税議員によって構成された。[ ⓒ 帝国議会では、議員の発言や政府の説明・答弁を記録するために速記術が導入され、議事録が印刷されて公開された。]
[ ⓑ ]に関連して、明治期の経済に関して述べた文として正しいものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • (1)

    • 三井、三菱などの財閥の出資によって、八幡製鉄所が設立された。

    • 1880年代のデフレーションによって、小作地率は低下した。

    • 地主は、株式・公債など、への投資に消極的になっていった。

    • 官営の工場は、あいついで民間に払い下げられていった。