全部で20問 挑戦中

午前

  • 状況設定問題

    4860%

  • 呼吸困難

    60%

※数字(%)は出題頻度

Aさん(60歳、男性、元建設業)は、妻(57歳)と2人暮らし。2年前に悪性胸膜中皮腫malignant pleural mesotheliomaと診断され、化学療法を受けたが効果がみられず、外来通院していた。2週前から、胸痛、息苦しさ、倦怠感が増強したため、症状コントロール目的で入院した。
バイタルサイン:
 体温36.0℃、呼吸数24/分、脈拍92/分、血圧126/88mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉86〜90%(room air)。
身体所見:
 両側下肺野で呼吸音が減弱しており、軽度の副雑音が聴取される。
血液所見:
 赤血球370万/μL、Hb8.8g/dL、白血球6,700/μL、総蛋白5.2g/dL、アルブミン3.8g/dL、CRP1.5mg/dL。
動脈血液ガス分析(room air):
 pH7.31、動脈血二酸化炭素分圧〈PaCO₂〉40Torr、動脈血酸素分圧〈PaO₂〉63Torr。
胸部エックス線写真:
 胸膜肥厚と肋骨横隔膜角の鈍化が認められる。肺虚脱なし。

入院後2週、Aさんの身体状態は急激に悪化し、Aさんは「息が吸えない。苦しい。何とかしてくれ」と訴え、眉間にしわを寄せて口呼吸をしている。軽度の喘鳴がみられ、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉は88〜92%(経鼻カニューレによる酸素療法2L/分)である。また、頻繁に体位を変えて落ち着きがなく、つじつまが合わない訴えと場所の見当識障害もみられる。毎日面会に来ている妻は「どうなってしまったのでしょうか。苦しそうでかわいそう」と涙ぐみ、ベッドから離れたところで座っている。
Aさんの妻への看護師の説明で適切なのはどれか。
  • (1)

    • 「Aさんが場所を間違っても否定しないで下さい」

    • 「口腔内吸引をするとAさんの呼吸が楽になります」

    • 「タッチングをするとAさんの安心感につながります」

    • 「Aさんの症状が落ち着くまで自宅で待機して下さい」

出題頻度について
  • ・出題頻度は出題数÷公開中のテスト数となっています。
  • ・出題頻度が50%なら、テストで2回に1回は出題されることになります。
  • ・出題頻度が100を超える場合は、テストで1回以上必ず出題されることになります。