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章なし

  • 地方自治体

    100%

※数字(%)は出題頻度

次の文章を読み、下の問いに答えよ。

 社会は、ⓐさまざまな考え方や利害関係を有する人々によって構成される。そうした利害を調整し、社会秩序を形成維持するために、政治が必要となる。
 17世紀から 18世紀にかけて発生した一連の市民革命によって絶対王政が倒され、政治権力からⓑ個人が自由になる権利が確立した。その後、国民の意思に基づいて政治を行う民主政治が次第に実現していった。ただし、第一次世界大戦後にファシズムが台頭したり、第二次世界大戦後に政治的安定を掲げて独裁の形態をとる国が現れたりするなど、民主政治が順調に広まったわけではない。
 しかし、 1980年代になると、民主主義よりも[ ア ]を優先する政治体制をとる、いわゆる開発独裁政権が相次いで崩壊した。また、冷戦末期には東欧で民主化運動が高まった。2010年代初頭には、反独裁を掲げる[ イ ]と呼ばれる運動が中東から北アフリカで発生した。その後も、民主化を求める動きは各地で続いている。
 民主政治を行う際、国政のすべてに国民が直接関与することは困難である。それゆえ、多くの国では国民がⓒ選挙で自らの代表を選び、その代表が政治を行うⓓ間接民主制がとられている。ただ、人々の価値観が多様化する中で、選挙ではⓔ人々の意見の表出や反映が十分にできないのではないかとの懸念も生じている。政治に対する不信や不満が高まり、投票率が低下している国は少なくない。
 他方、深刻なⓕ社会問題が頻発し、人々の利害関係がいっそう複雑に入り交じる中で、ⓖ政治に求められる役割はむしろ大きくなっている。いかにして人々の政治不信を払拭していくのかということが、いまほど問われているときはない。

下線部ⓖに関連して、住民に身近な政策の多くは地方自治体が担っている。日本の地方自治の制度に関する記述として正しいものを次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • (1)

    • 地方自治体の首長は、地方議会が議決した予算に対して拒否権を行使することができない。

    • 地方自治体が独自に行う住民投票において、永住外国人の投票が認められた事例はない。

    • 有権者は、必要な署名数を集めた上で地方自治体の首長に対して事務の監査請求を行うことができる。

    • 国による情報公開法の制定以前に、地方自治体においで情報公開に関する条例が制定されたことがある。

出題頻度について
  • ・出題頻度は出題数÷公開中のテスト数となっています。
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  • ・出題頻度が100を超える場合は、テストで1回以上必ず出題されることになります。