投資指標の解説
投資指標として、PBR、PER、ROEがよく使われます。
■PBR (株価純資産倍率)
Price Book-value Ratioの略。Book-valueは帳簿価格という意味です。
株価と純資産を比べて、割安か割高か判断するための指標です。
PBR = 株価 ÷ 1株あたりの純資産(BPS)
PBRが高ければ高いほど割高、低ければ割安となります。1倍以下が割安の目安となります。
■PER(株価収益率)
Price Earnings Ratioの略。Earningsは収入という意味です。
株価と収益と比べて、割安か割高か判断するための指標です。
PER =株価 ÷1株あたりの純利益(EPS)
PERが高ければ高いほど割高、低ければ割安となります。10〜15倍以下が割安の目安となります。
■ROE(自己資本利益率)
Return On Equityの略。Equityは資本という意味です。
自己資本に対して利益を生み出している割合です。
効率よく稼ぐ力がある優良企業なのかどうかの目安になります。
ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
ROEは株価が計算式に入らないので、株価が変動してもROEに影響はありません。その企業が稼げる優良企業なのかを判断しやすくなります。
日本ではROEは10%あればかなり優良企業です。
アメリカなどではROEは20%近くなることも。アメリカの企業は稼ぐ力が強いんですね。
ROEが高いと株価は上がりやすくなります。
※純資産と自己資本は厳密には微妙に異なりますが、ほぼ同じ意味と考えて大丈夫です。
試験には出ませんが、実はこの3つの投資指標は1つの式が成り立ちます。
PBR=ROE×PER
株を買うときは、ROEが高くて、PBRが低いもの(稼ぐ力が強い優良企業で、割安なもの)を選ぶと良いかもしれませんね。
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