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(1)58歳男性。手術不能の直腸がんと診断され、以下に示すレジメンに従った化学療法を施行することとなった。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(2)50歳女性。発熱、咽頭痛を主訴として受診し、入院することとなった。入院時に薬剤師が持参薬を確認したところ、下記の薬剤を服用していることが分かった。服薬コンプライアンスは良好であった。
入院時検査値:
体温 38.7℃、血圧 108/72mmHg、赤血球数 180× 10⁴/μL、
白血球数 2,200/μL、血小板 3× 10⁴/μL、
血清クレアチニン値 0.7mg/dL、BUN 18mg/dL、
AST 25IU/L、ALT 30IU/L、空腹時血糖値 96mg/dL、
Na140mEq/L、K 4.2mEq/L、Mg 2mEq/L、
胸部X線検査では肺に異常所見なし。
持参薬の内容
(薬袋1)
リセドロン酸 Na錠 17.5mg
1回1錠(1日1錠)
毎週月曜日1日1回 朝起床時 2日分
(投与実日数)
(薬袋2)
プレドニゾロン錠 5mg
1回半錠(1日半錠)
1日1回 朝食後 14日分
(薬袋3)
メトトレキサートカプセル 2mg
1回4カプセル(1日8カプセル)
毎週月曜日1日2回 朝夕食後 2日分
(投与実日数)
(薬袋4)
酪酸菌錠(宮入菌として)20mg
1回1錠(1日3錠)
スクラルファート細粒 90%
1回 1g(1日 3g)
1日3回 朝昼夕食後 14日分
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(3)38歳男性。急性リンパ性白血病と診断され、以下の化学療法が開始された。
(処方1)
注射用シクロホスファミド水和物 1,200mg/m²(無水物換算)
3時間で点滴静注 Day1
(処方2)
注射用ダウノルビシン塩酸塩 60mg/m²
1時間で点滴静注 Day1〜3
(処方3)
注射用ビンクリスチン硫酸塩 1.3mg/m²
静注 Day1,8,15,22
(処方4)
注射用アスパラギナーゼ 3,000U/m²
3時間で点滴静注 Day9,11,13,16,18,20
(処方5)
プレドニゾロン錠 60mg/m²
分2 経口 Day1〜21
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(4)36歳女性。乳がん手術後、以下の薬物療法が開始された。
(処方)
1)[ A ]錠 10mg
1回2錠(1日2錠)
1日1回朝食後 28日分
2)[ B ]注射用 3.75mg 全1本
1回 3.75mg 4週間ごとに1回 皮下注射
この処方の服薬指導として、[ A ]は、子宮体がんのリスクを上げるため、定期的な検査を行うよう患者に指導した。また、[ B ]は、ほてりやのぼせ、抑うつなどの更年期症状がみられることがあると患者に説明した。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(5)65歳男性。COPD(慢性閉塞性肺疾患)治療のため、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方1)
インダカテロールマレイン酸塩吸入用カプセル 150μg 全 28カプセル
1回1カプセル 1日1回 朝吸入
(処方2)
チオトロピウム臭化物水和物 2.5μg 吸入用カートリッジ 60吸入 全1本
1回2吸入 1日1回 就寝前 吸入
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(6)68歳女性。脳梗塞で1ヶ月間入院した後退院し、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方)
クロピドグレル錠 75mg
1回1錠(1日1錠)
エナラプリルマレイン酸塩錠 5mg
1回1錠(1日1錠)
ラベプラゾール Na錠 10mg
1回1錠(1日1錠)
フェノフィブラート錠 80mg
1回2錠(1日2錠)
1日1回 朝食後 28日分
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(7)20歳女性。統合失調症と診断され、3ヶ月間、薬物治療が継続されていた。副作用は特にみられなかったが症状が改善されないため、主治医はクロルプロマジン塩酸塩錠を1日 300mg から 450mg へ増量した。
(処方)
クロルプロマジン塩酸塩錠 100mg
1回1錠(1日3錠)
クロルプロマジン塩酸塩錠 50mg
1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後 14日分
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(8)72歳男性。腎実質性高血圧症で循環器内科を受診し、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。
循環器内科
(処方1)
エホニジピン塩酸塩エタノール付加物錠 20mg
1回1錠(1日1錠)
イミダプリル塩酸塩錠 5mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 28日分
お薬手帳で併用薬を確認したところ、他の医療機関(消化器内科)で処方された以下の薬を服用中であった。患者は消化器内科の薬について、循環器内科の医師に伝えていないとのことであった。薬剤師として処方医(循環器内科)に併用薬の情報提供と処方内容の確認が必要と考えた。
消化器内科
(処方2)
ラニチジン錠 75mg
1回1錠(1日2錠)
1日2回 朝食後、就寝前 28日分
(処方3)
テルミサルタン錠 40mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 28日分
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(9)26歳女性。妊娠30週。妊娠高血圧症候群で経過観察中、切迫早産のため入院し、以下が処方された。
(処方1)
リトドリン塩酸塩注射液(50mg/アンプル 1本)
50mg
10%マルトース注射液
500mL
30mL/hで点滴静注
(処方2)
メチルドパ錠 250mg
1回1錠(1日2錠)
1日2回 朝夕食後 3日分
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(10)53歳男性。尿酸値が高く、3週間前より処方1で治療を開始。その2週間後、尿酸値が改善されなかったので処方2及び処方3が追加となった。
(処方1)
フェブキソスタット錠 10mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回 夕食後 14日分
(処方2)
ベンズブロマロン錠 25mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回 夕食後 14日分
(処方3)
クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合錠
1回2錠(1日6錠)
1日3回 朝昼夕食後 14日分
処方2及び処方3を追加して7日後、患者より「新年会が続き、ビールを飲む量が増えており、足の親指が腫れて激しい痛みが生じてきた。」との訴えがあった。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(11)194患 者:72歳男性。
既往歴:高血圧で降圧剤を内服。
現病歴:1年ほど前より尿勢の低下、排尿回数の増加がみられ、とくに飲酒後の排尿困難を感じていたが放置していた。その後、数種の一般用医薬品を服用したところ排尿ができなくなり、下腹部膨満感が出現。間欠的に激しい痛みも出現したため、救急車にて来院した。尿道カテーテルを留置したところ 800mLの尿の流出があった。2日間カテーテルを留置後に抜去したところ、自排尿は得られたが前立腺容積も大きく、残尿も多かったため経尿道的前立腺切除術を施行した。前立腺特異抗原(PSA)値は 3.9ng/mLであった。
患者に聞いたところ、次の成分を含む一般用医薬品を服用したことがわかった。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(12)抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(13)β-ラクタム系抗菌薬の耐性発現及び副作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(14)抗ウイルス薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。<u>2つ</u>選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(15)抗アレルギー薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(16)抗アレルギー薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。<u>2つ</u>選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(17)脂質異常症治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(18)血液・造血組織に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。<u>2つ</u>選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(19)ホルモン関連薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(20)骨粗しょう症治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。<u>2つ</u>選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(21)消化器系に作用する薬物の副作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(22)脂質異常症治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。<u>2つ</u>選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(23)呼吸器系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(24)消化器に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。<u>2つ</u>選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(25)利尿薬の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(26)高血圧症治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。<u>2つ</u>選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(27)Ca²⁺チャネル遮断薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(28)中枢神経疾患治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。<u>2つ</u>選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(29)神経障害性疼痛(糖尿病性神経障害に伴う痛みなど)の治療薬には、一次知覚神経に発現するイオンチャネルに作用するものがある。その作用機序として正しいのはどれか。2つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(30)痛みを伴う疾患に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。<u>2つ</u>選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(31)催眠薬の作用機序について、正しいのはどれか。2つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(32)全身麻酔薬、麻酔補助薬及び催眠薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。<u>2つ</u>選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(33)局所麻酔薬メピバカインに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(34)下記の化学構造を有する局所麻酔薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。<u>2つ</u>選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(35)自律神経節遮断薬の効果として正しいのはどれか。2つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(36)副交感神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。<u>2つ</u>選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(37)交感神経系に作用する薬物について、正しいのはどれか。2つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(38)交感神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。<u>2つ</u>選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(39)次の筋細胞に存在する異なった標的分子に働き、収縮機能に対して相反する作用を示す薬物の組合せはどれか。2つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(40)細胞膜受容体の細胞内情報伝達系に関する記述のうち、正しいのはどれか。<u>2つ</u>選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(41)抗腫瘍薬パクリタキセルの作用機序はどれか。1つ選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(42)抗ウイルス薬ラミブジンが阻害する酵素はどれか。1つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(43)ゲンタマイシンの作用機序はどれか。1つ選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(44)腫瘍壊死因子-α(TNF-α)と結合し、その作用を抑制するのはどれか。1つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(45)抗アレルギー薬エピナスチンの作用機序はどれか。1つ選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(46)シクロオキシゲナーゼをアセチル化し、不可逆的に酵素活性を阻害する非ステロイド性抗炎症薬はどれか。1つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(47)シロスタゾールの血小板凝集抑制作用の機序はどれか。1つ選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(48)好中球前駆細胞の分化・増殖を促進する顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)製剤はどれか。1つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(49)チアマゾールの作用機序はどれか。1つ選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(50)血小板のプロスタノイド IP受容体を刺激して、血小板凝集を抑制するのはどれか。1つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(51)ビルダグリプチンの血糖降下作用の機序はどれか。1つ選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(52)腎において尿酸の再吸収に関わる輸送体を阻害する痛風・高尿酸血症治療薬はどれか。1つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(53)カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(COMT)を阻害し、Oddi括約筋を弛緩させる排胆薬はどれか。1つ選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(54)前立腺がん治療に用いるアンドロゲン受容体遮断薬はどれか。1つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(55)トリクロルメチアジドにより血中濃度が低下するのはどれか。1つ選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(56)消化管のセロトニン5-HT₄受容体を刺激することにより、胃腸運動を促進するのはどれか。1つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(57)K⁺チャネル開口作用と分子内からの一酸化窒素(NO)遊離作用を併せもつ狭心症治療薬はどれか。1つ選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(58)高血圧症治療薬の<u>作用機序でない</u>のはどれか。1つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(59)Ca²⁺チャネル遮断作用により効果を示す抗不整脈薬はどれか。1つ選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(60)ジゴキシンが直接阻害するのはどれか。1つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(61)GABAトランスアミナーゼを阻害し、抗てんかん作用を示すのはどれか。 つ選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(62)ドパミン D₂受容体の部分刺激薬で、統合失調症の陽性症状と陰性症状を改善するのはどれか。1つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(63)ナファゾリンの充血除去作用の機序はどれか。1つ選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(64)脳梗塞の際に産生されるフリーラジカルを消去し、脳保護作用を示す薬物はどれか。1つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(65)シルデナフィルと硝酸薬の併用により増加し、血圧降下の主因となる物質はどれか。1つ選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(66)リトドリンの子宮収縮抑制作用機序はどれか。1つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(67)Gタンパク質共役型受容体はどれか。1つ選べ。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(68)ある受容体への競合的遮断薬A、B、Cの pA₂値がそれぞれ、9.3、7.9、8.2である場合、拮抗作用の強い順番として正しいのはどれか。1つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)
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(69)受容体刺激薬(アゴニスト)の結合部位に不可逆的に結合する遮断薬(アンタゴニスト)を加えることにより、アゴニストの用量-反応曲線が点線Aから実線Bのように変化した。正しいのはどれか。1つ選べ。ただし、余剰受容体はないものとする。
平成29年度 第102回 過去問(2017年度)
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(70)Ca²⁺に対して高い透過性を示すイオンチャネル内蔵型受容体はどれか。1つ選べ。
平成28年度 第101回 過去問(2016年度)